ゴキブリ退治には三つの方法があると言って良いと思います。まずは「ゴキブリホイホイ」系。第二に「コンバット」系で、三番目は殺虫スプレー系。この三つを試してみましたが、コンバット系+瞬間凍結タイプのスプレーが最強の組み合わせだという結論に至りました。以下は、上で挙げた3タイプを実際に試してみた感想です。
「ゴキブリホイホイ」系は、ワナにかかったゴキブリは絶対にそこから脱することができない点、そして効果が目に見えるのが良い。たまに中を覗いてみて、ゴキブリが引っ掛かっているのを見ると「よしよし、いいぞ」と思います。この視覚的効果は重要です。
ただ、この系統は動き回っているゴキブリがトラップにかかるだけで、ゴキブリを根絶やしにできるわけではありません。その証拠に、ゴキブリホイホイを置いておいてもゴキブリをしょっちゅう見かけます。「ゴキブリを一匹見かけたら50匹は居るものと思え」という祖母の言葉が頭をよぎります。この方法では問題の本質的な解決にならないのです。
コンバット系のメリットは、メーカーによると「毒が混ざったエサを食べたゴキブリが巣に帰ってフンをしたり死ぬなどし、それを食べた他のゴキブリも死ぬので巣ごとゴキブリを退治できる」こと。実際、コンバットを水回りや冷暗所に設置してからというもの、ゴキブリ発見件数がゼロになりました。
このジャンルの殺虫剤の弱点は、敢えて挙げるなら、ゴキブリホイホイ系のメリットの裏返しで効果が目に見えない点です。死んだゴキブリにはお目に掛からないこともあり、「ホントに効いてるのか?」という疑念を拭い去ることができません。
第三の殺虫スプレーは、ここで改めて強調するまでもないことですが、ゴキブリを見掛けたその場で対処できるのが大きいです。ただし、逃げ回るゴキブリに正確にスプレーを浴びせるのは難しいし、確実に仕留めるにはある程度の噴射時間が必要です。殺虫成分が霧状に飛び散るため、食料品の近くで使うのは憚られるのも問題。
この欠点を補うため、ここ数年でゴキブリを瞬間的に凍らせる殺虫スプレーが出てきました。食べ物の近くでは使えないという難点は残るものの、正確に噴霧できさえすればゴキブリを瞬間凍結でき効果的です。ただ、この方法も現場主義にとどまり、ゴキブリ根絶のための決定打にはなりません。
思うに、今後ゴキブリホイホイ系は衰退していくのではないでしょうか。殺虫剤は効果・結果が命です。ここはドライに捉える必要があります。大袈裟かもしれませんが、ゴキブリの繁殖を防ぎつつも、もし見掛けたら即座に対処できるスキームが必要でしょう。