デジカメやスマホで撮影した写真には、「Exif」(Exchangeable image file format、詳しくはWikipediaを参照)と言って、写真撮影に使ったカメラの機種名やレンズの名称、シャッタースピードと絞りなどの情報が含まれていることがありますし、場合により、GPS情報(緯度・経度)までが分かることがあります。シャッタースピードや絞りなどが分かるので写真を整理するときは便利ですが、デジカメやスマホで撮った写真をそのままSNSやWebページ、ブログにアップロードしてしまうとGPS情報を元に撮影場所を特定されるリスクがあります。外出先なら大して困らないかもしれませんが、自宅で撮った写真をUPするときはGPS情報が残っていると窮地に陥るかもしれません。
Facebookは写真をアップロードするときに自動的にExifを削除してくれる親切設計ですが、大抵のblogやWebページにUPした写真にはExif情報が残ってしまうため、これを削除しなくてはなりません。そんなとき便利なのが、この「EXIFPurge」です。
Android端末は知らないのですが、少なくともiPhone 5s/6/6sにはGPS情報を含まない写真を撮れる設定があります。紛失時にiPhoneを探すための位置情報を切れば良いのです。
私が使っているNikon D3100にも、iPhone同様に撮影場所の緯度・経度を保存しないオプションがあります。また、「iPhoto.app」や「写真.app」には読み込んだデジカメ写真を書き出すときにGPS情報を含めない設定項目があるので、Macユーザーならこの機能を活用しても良いでしょう。
上記の通り、Exif、ことに撮影地のGPS情報(緯度・経度)を含まないデータを準備することはある程度可能です。ですが、冒頭で述べた通りExifは写真の整理・分類をするときに便利なので、「exifpurge」に限らず、アップロードするときだけExifを削除するツールを利用すれば良いでしょう。
この、便利なアプリケーションはApp Storeで無料で手に入ります。フリーウェアのためかExifを削除したときに広告が入りますが、それほど気になるものではありません。類似品は他にもあるでしょうが、個人的にオススメしたい一品です。